取材の舞台裏(8)27歳女性店主の怒り…グルメンピック詐欺事件

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 テレビや新聞でも大きく報じられたグルメンピック詐欺事件に関するFoodist Mediaの記事の舞台裏を紹介する。公開は2017年5月26日。

■大掛かりな詐欺事件の被害者の声を取材

笑顔の木村麻友香さん(撮影・松田隆)

 掲載した記事は「グルメンピック問題で被害者『泣き寝入りしない』。27歳女性店主と大東物産とのやり取り」。この記事は編集部からの依頼で取材・執筆をした。渋谷付近で別件のインタビューをこなしてから、被害に遭った女性の取材で新松戸へ向かうという、結構タイトなスケジュールだった。

 大掛かりな詐欺事件の逮捕直前のタイミングで世間的にも注目度が高かったのもあるし、掲載記事のトップ写真が強烈だったこともあってPVが集まったのではないかという気がする。気になる方は元記事をどうぞ。

 詐欺被害にあった千葉県松戸市新松戸にあるお好み焼き屋「焼麦大郎(むぎたろう)」の27歳の女性店主・木村麻友香さんに話をうかがい、犯行グループの卑劣な手口に聞いているだけで腹が立った。それと、木村さんが美しかった!

 普通ならニッコリ笑う写真を使うのだが詐欺被害に遭った人の取材とあり「怒った顔をしてください」と注文を出して、数ショット撮らせていただいた。

 中でも掲載記事に使われた腕組みをして不機嫌そうにしているショットは、インパクト十分。思わずクリックしてしまったユーザーは多いのではないだろうか。記事が公開される前から「結構早い段階で1位になるだろうな」と思っていたが、24時間もしないうちに1位になった記憶がある。

■司直の手が及ぶか予断を許さない状況という記述

こちらも笑顔の木村麻友香さん(撮影・松田隆)

 この記事で一つ自慢したいのが、次回の債権者集会前に司直の手が及ぶか予断を許さない状況が続きそう、と書いた部分。被害状況や犯行の手口、被害者の会の鈴木亮平氏の話から警察が近いうちに逮捕に向かう可能性が強いと考え、結構大胆な書き方をしたが、直後に犯人グループは摘発された。一般メディアの報道も見たけど、なかなかそこまで踏み込めてなかったから充実感があった。

 そんな感じで非常に思い出に残る取材。せっかくなので今回は木村麻友香さんの笑顔バージョンの写真を使わせていただいた。

 これは原稿が「詐欺被害に負けずに頑張ります」という流れになった時に使えるようにお願いしたもの。通常、取材で得た資料は取材目的以外では使用できないが、今回はご本人に特別に許可をいただき掲載することができた。

 木村麻友香さん、取材時も、取材舞台裏執筆時もご協力をありがとうございます。商売繁盛をお祈りいたします。

【焼麦大郎(むぎたろう)】

URL:http://mugitarou.com

電話:047-346-8400

住所:松戸市新松戸1-414

アクセス:JR新松戸駅徒歩3分

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