「ラグビーのトライ10点に」とNHK

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 4月1日のNHKの「ニュースウオッチ9」のスポーツコーナーで、この日からラグビーの試合で身長170cm以下の選手のトライに対して10点が与えられることになったと伝えた。このようなニュースに何か意味があるのだろうか。

■ニュースウオッチ9のスポーツコーナーで

NHKのHPニュースウオッチ9のページから

 このニュースはスポーツ担当の一橋忠之キャスターが午後10時前に読み上げたもの。非常に驚くべきニュースだが、実はワールドラグビージャパンがツイッターで発表したエイプリルフールの嘘を、NHKがそのまま伝えたという種明かしがされた。和久田麻由子アナも一瞬びっくりしたような様子だったが、あれは演技だったのか、それとも知らなかったのか。

 それはともかく、確かにワールドラグビージャパンのツイッターには、そのようなエイプリルフール用のツイートが存在する。

 僕は全く信じてしまい、(これからはチームに1人、背の低い選手を入れるようになるかな)などと考えたが、考えた時間と労力が無駄になった。

 NHKでは他にもJリーグの清水エスパルスの山室晋也社長が用具担当に就任というエイプリルフールネタを紹介した。

■今年ぐらいやめたらどうかエイプリルフール

 こういうことにいちいち目くじらを立てるのも大人げないが、NHKも今年ぐらい止めたらどうか。様々なスポーツイベントが中止や、無観客で行われている。東京都では外出自粛が要請され、新型コロナウイルスで日々、死者が出ている。

 自粛要請に反発する人もいるし、自営業で立ちいかなくなることを本気で心配している人もいる。そんな暗い世相、深刻な状況の中、このジョークで「エイプリルフールでした」で笑える人間がどれだけいるというのか。放送を見た皆さん、笑えましたか?

 百歩譲って、ワールドラグビーやサッカーのクラブチームがやるなら、まだいい。報道機関は真実を伝えることが使命であるから、冗談でも虚偽の情報を流すべきではない。

■故筑紫哲也氏は「宇宙人と交信しました」

 僕はそもそもエイプリルフールのジョークというのが嫌いである。人の話は全部信じて聞くタイプだし、そういう人も少なくないと思う。日本人は特に嘘つきに対し厳しい。

 1979年4月1日に故筑紫哲也氏が「日曜夕刊!こちらデスク」(テレビ朝日系)で「宇宙人と交信した」という虚偽のニュースを流した。直後に筑紫氏は「嘘です」と”ネタばらし”したものの、抗議の電話は鳴り止まなかったという話は有名である。

 他国、特に西欧などではエイプリルフールが盛り上がるようだが、日本はそういう習慣は取り入れない、少なくとも報道機関はやらないということにすべきと思う。

 特に32年間も読者を欺き続けてきた新聞社などは、もう今世紀分のエイプリルフールの嘘はやってしまったように思うが、いかがだろうか。

    "「ラグビーのトライ10点に」とNHK"に4件のコメントがあります

    1. 野崎 より:

      おはようございます。

      小学生のころ、マジックに夢中になり中高と文化祭での演技は恒例となりました。

      種や仕掛けを用いるものに興味はあまりなく、スライハンドマジック(造語)技術を用いてのマジックが好みでした。

      ビリヤードボール、チャイナリング、ミリオンカード、コインマジック等々、、

      でも、いつしいか興味が薄れ、、というか嫌悪さえするように、、

      人をだまして悦に入る、注目をあびようとする心理が嫌になったのですね、、

      エイプリールフールに関して

      こういうことによりユーモアのセンスが養われる、世の中には人をだます者がいる、、
      それに対してのセンスが養われ有益である等々評価は色々あるでしょうね。

      しかし、やはり人をだますことであり、それを発するものの心理やいかに、人柄が伺えます。
      ケーチョーフハクは死語?

      よほど卓越したものでないかぎり、騙された方はある種の白けがあるのでは、、

      ラジオ放送された、オーソンウェルズの宇宙戦争、事実だと信じた人々が多数いたと、、

      多少とも信じてしまう人がいる以上NHKでは慎むべきかと。

      御返信は不要です。

      1. matsuda より:

        >>野崎様

         賛意をいただけたようで、嬉しく感じます。
         実は手品もあまり好きではなく、人を欺くというのがどうも好きではありません。マジシャンの方には申し訳ありませんが。

         僕の仕事は記者だったので、まず、疑う、疑問に思う、そこから取材をスタートする場合も少なくありませんでした。ですから仕事を離れると、楽なように全部あるものを受け入れていたのでしょう。それなので、そういう情報に虚偽が混じっていると、腹がたつみたいなのがあるのかもしれません。

         個人的な感情の部分が多い話を書きましたが、ご同意いただけたのは嬉しいです。

    2. 野崎 より:

      追伸

      起き抜けというか、朝から筆(タイプ)がすべりました。

      まるで私が高尚な人間であるかのような内容で、、と~んでも! 

      (でもね、陰口、誹謗中朝など決してすまいと思ってま~す。
      善を行うに力は無いけれど、己の欲せざるところを人に施すことなかれ、少なくとも、でなんとか)

      記事から松田さんのお人柄が忍ばれますよ!(^^)!

      御返信不要~!

    3. 野崎 より:

      ファンの皆さん、愛してます
      デイリースポーツ 2020/04/02

      フランスから来日して、地方競馬の短期免許で活躍したミカエル・ミシェル騎手(24)が2日、現在の心境をツイッターにつづった。3月31日で免許が期間満了になってから、初めての投稿だった。~~~

      日本時間でエープリルフールの4月1日から、2日に日付が変わった直後に、ミシェルは自身のツイッターを更新。
      ★そのふるまいで、ウェブ上で公開した心情が偽りでないことを表現した。

      ☆ルカ16章1節
      小事に忠実なるものは大事にも忠実である。

      小さな嘘を平然とつくものは大きな嘘も平然とつくでしょうね。

      御返信は不要です。

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