愛する日刊スポーツへの「薬」になれば、という思い

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

一昨日の28日に日刊スポーツの財務省の前事務次官のセクハラ発言問題についての記事に関して、結構、厳しいことを書いた。

日刊スポーツの記事を読んで、気分が落ち込んだ

頑張れよ、日刊スポーツ!

その影響があったとは思えないが、今日30日になって記事を書いた中山知子記者が「女性記者として考える財務省セクハラ問題」というコラムをnikkansports.comに書いていた。中身は一言で言えば「私も取材でセクハラに遭ったことがあります」、「将来、セクハラがなくなればいいな」というもの。興味のある方は読んでみるのもいいけど、書いてあるのは上のことだけだから、あえて読むほどのものでもないと思う。

隠れた見所は「性別を理由に理不尽な思いをすることもある」という、見たことのない日本語を使っているところかもしれない。「理不尽な思いをする」って日本語は初めて目にしたよ(笑)。正しくは「理不尽な目に遭うこともある」だろうね。誰も気づかないのかな。

小姑のような真似はともかく、セクハラに対する怒りがあるのだろう、彼女なりに。

そこで聞きたいのだけど、2016年8月24日付けの記事でフリーアナウンサーのN・Mさんが妊娠している、それは芸人Aさんの子であるという記事を1面で掲載し、翌25日には「年内結婚」と追い打ちをかけた行為は財務省の事務次官の発言などより、遥かに悪質なセクハラではないのか?

32歳の独身女性が全くそんな事実がないのに「妊娠」と書かれたらショックはいかばかりかと思う。家族や関係者もどれだけ辛い思いをしたかという部分に、想像が至らないのだろうか。記事にする前に本人に確認すれば、そんなミスは起きないと思うのだが。

また、ある女優の息子(当時俳優)がホテルの従業員への強姦容疑(当時)で逮捕された時に、長期宿泊者を取材して被害者と思われる女性の情報(年齢や容姿等に関するもの)を記事にしてネットで公開(後に削除されていた)したことは、性犯罪被害者へのセカンドレイプだろう。

そういう媒体がテレビ朝日の女性記者の名誉毀損の疑い、取材者としてのモラル、そういう場所に取材に行かせたテレビ朝日の姿勢には大した言及はなく、財務省の事務次官のセクハラ発言とか、麻生副総理の発言を一方的に攻撃するだけの姿勢に「物の見方が偏っている上、自分たちの方が悪質なセクハラをしているのに、どの口で言ってるんだ」と呆れている人は多いと思う。

僕が会社を辞める時に送別会をやってくれた同期入社の当時の編集局長に、最後のお土産のつもりで「社会面の記事がイカれてるから、よく読んでみろ。もう少し考えないとお前も首が飛ぶぞ」とアドバイスしたのだが・・・。

出身母体を批判するのは心苦しいが、これも日刊スポーツのために言っていることと思ってほしい。僕たちが胸を張って「日刊スポーツ出身です」と言えるような新聞を出してほしいと、心から願っている。

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