半年ぶりにFoodist Mediaさんで記事を書かせていただいた。グルメ情報サイトに公正取引委員会の調査が入ったという報道がなされ、それに合わせるかのように、優越的な地位を利用した営業がなされたというようなSNS上の書き込みもあった。その点を直接、運営する株式会社カカクコムに聞くという趣旨である。

■「事実はないと断言できないのか」という問いに回答なし

カカクコムさんに聞きました

 記事はFoodist Media編集部と打ち合わせをして10の質問項目を作り、文書で回答をいただくというもの。タイトルは「公取委がグルメ情報サイトを調査。『食べログ』運営するカカクコムに話を聞いた」。

 カカクコムに取材をするのは、カリスマレビュアーと呼ばれる「うどんが主食」氏が、高評価をつけた店舗から過剰な接待を受けていたという問題に続き2回目である。

 カカクコムに限らず、こうした文書の質問に対して、1項目ずつ丁寧に、完全に答えてもらえることは少ない。それは企業の事情があるのだろうが、やはり聞きたいことにズバリと答えてもらえないとフラストレーションが溜まる。

 今回については「報道されるような事実は確認できていないとメディアに答えているが『そのような事実はない』と断言できないのか」という問いに答えがない。「誤解を与えるような営業行為は固く禁じております」という原則論だけの回答であった。

■語らない部分が雄弁に語ることも

 文書による回答でカカクコムが優越的な地位を利用した営業をしない方針であることは十分に理解できたが、大事なのはそれが末端の社員や、委託先の企業まで徹底して守られているかどうかである。その点についての明確な答えがないのは残念と言うしかない。

 「会費を支払わなければ、評価は3.6が上限」というSNSの書き込みの真偽についても「実際に会費を支払ってなくて、3.6以上の店を紹介してほしい」という要望に「食べログは中立なサイトとして運営しており、飲食店を公平に扱うという観点から個別の店舗を指定しての紹介はできかねます」というゼロ回答。

 カカクコムが語らない部分が、実は雄弁に語っているということもある、とだけ申し上げておこう。