社民党の福島みずほ参議院議員が1月26日に選択的夫婦別姓制度に関するツイートをした。パスポートのICチップに戸籍名しか入っていないために航空チケットが戸籍名になることが多く困るから、選択的夫婦別姓制度を導入しようというもの。エアチケットのために民法改正? どこまで愚かな国会議員。発券システムを変えればいい話だろ!

■航空チケットが戸籍名になることが多い…それで?

 まずは問題のツイートをそのまま転載しよう。

 パスポートのicチップには戸籍名しかはいっていないために海外への航空チケットは戸籍名になることが多い。困っているという声を聞く。夫婦別姓が選択できるように民法を変えるべきだ。「結婚しなければいい」というのは全くの無理解である。政権を変えて選択的夫婦別姓を実現しよう。

エアチケットのために民法改正?

 航空チケットが戸籍名になることで何が困るのか、まずそこが謎である。仮に「自分が通常名乗っている旧姓になっていないことが心外」ということだとしても、それは法的に保護されるような権利と認められないのは明らか。

 仮にそういう心情を理解し、その不便を解消してあげるとすれば、旧姓でも発券できるように発券制度を変更すればいい。エアチケットを旧姓で発券できるようにし、そこにパスポートのICチップとは異なる情報であることを明記するなど、現場レベルで対処が可能である。

 それができないのであれば、パスポートのICチップに旧姓を入れられないかという検討に入るのが順番。エアチケットが戸籍名になることの不便さを解消するのであれば、そのような手順で問題を解決していけばいい。それで解消できれば、不便を感じている人の要望には100%応えられる。

 エアチケットが不都合を感じるから、政権交代して民法改正しようという主張に誰が納得するのか。目的と手段のバランスを無視した主張の愚かさ、「自動車による死亡事故が多いから、全ての道路から自動車を締め出そう」と言っているに等しい愚かさであることに気づかないのか、福島議員は。

■民主主義とは何と無駄の多いシステムか…

 そもそもパスポートに旧姓を記載することは、現行の制度でも例外的に認められることもある。「外国で旧姓での活動実績があり,旧姓表記でないと支障が生じる場合など,渡航にあたり旧姓などの別名も併記する必要がある場合は,その必要性が確認できる書類等を提出していただき,審査の結果,これが認められる場合には,別名併記が可能です」(外務省HP)と明記されている。

 もっとも、「この場合は姓の後に括弧書きで表記されます。なお,この場合,別名併記はあくまでも例外的かつ便宜的な措置であるため,ICチップには記録されません。」(同上)とされている。それが現行の制度であり、それが不満ならパスポートのICチップも変更できるように国会で取り上げればいい。

 このレベルの議員に多額の歳費が支払われていることを思うと、民主主義は何と無駄の多いシステムかと思わざるを得ない。