第96回東京箱根間往復大学駅伝競走の往路が1月2日、行われ、青山学院大学が5時間21分16秒の往路新記録で優勝した。2017年以来3年ぶりの往路優勝で、2年ぶりの総合優勝に大きく前進した。

■勝利に対する執念が優ったか、3年ぶり往路優勝

5区の宮ノ下付近

 試合前に原晋監督は「10区すべての区間で5位以内に入れば、優勝できると思っています」(日刊ゲンダイ電子版1月1日付け)と話していたが、2区から5区まで5位以内、1区の吉田圭太選手も7位とはいえ、1位から18秒差だから、原監督の思惑通りの走りで往路優勝を遂げたことになる。

 今回は東海大が本命視されているが、そもそも昨年の我が母校は4、5区と連続ブレーキがあっての総合2位(復路優勝)。4、5区をそれなりにまとめていれば往路も制して総合優勝していたとしても不思議はないだけに、(今年は往路からチャンスはあるはず)と思っていた。

 ライバルの東海大には1区以外、全て成績が勝り、優勝候補の一角だった国学院大に対しても同様。青学大の勝負強さと言うべきか、勝負に対する執念が優った結果なのかもしれない。東洋大が4区で区間最下位のブレーキで自滅したのにも助けられた部分はあるだろうが。

■超高速駅伝の時代、総合Vは10時間40分台か

 今年は上位4校が往路新という超高速駅伝(従来の記録は昨年の東洋大学の5時間26分31秒)となった。天候・気温も関係しているとは思うが、それでも東京箱根駅伝は新しい時代に入ったと言っていい。

 青学大が初優勝した2015年は4区、5区も現在とは長さが異なるので単純な比較はできないが、10時間49分27秒を記録している(現在は参考記録)。この時の往路が5時間23分58秒。それより2分以上速いのだから、今回、総合で10時間40分台半ばとなる可能性が高いと思う。1万mの持ちタイムで28分台が多数いる(青学大は7人、東海大は6人)状況では、11時間台では優勝は難しい。

 そうした高速化、ハイレベル化は各大学が強化に力を入れ、大学の長距離界が飛躍的にレベルがアップした結果と考えられる。青学大も往路優勝したとはいえ、区間賞は4区の吉田裕也選手のみ。それは各大学の走力がアップしている証左であろう。

 明日3日は復路。青学大は復路もかなりスピードのある選手が残っており、東海大と3分以上の差があれば、大ブレーキが出ない限り総合優勝できると思う。2年ぶりに勝利の美酒に酔いたい。