ウインブライトが香港C制覇、18年ぶり4クラで3勝のジャパンデー

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 香港シャティン競馬場で12月8日に行われた香港国際競走は、日本勢が3クラを制する「ジャパンデー」となった。4RのG1香港ヴァーズ(芝2400m)でグローリーヴェイズ・ラッキーライラックの1、2フィニッシュを皮切りに、7RのG1香港マイル(芝1600m)はアドマイヤマーズが勝ち、2勝目。メーン8RのG1香港カップ(芝2000m)は松岡正海騎手騎乗のウインブライトが制した。4クラの国際競走のうち3クラを日本勢が勝つのは2001年以来18 年ぶりとなった。

■アーモンドアイ 不在でも強かった日本勢

ウインブライトが香港C制覇(香港JCのHPより)

 絶対的な切り札のアーモンドアイを欠いても、今年の日本勢は強かった。香港カップでウインブライトはスタートで後手を踏みながらも徐々にポジションを上げて3番手を進んだ。そのすぐ内に豪G1マッキノンSを制したマジックワンド。

 4角を回る時にはマジックワンドをうまく内に閉じ込める形になり、直線残り200m付近でタイムワープ、グロリアスフォーエヴァーの先行2頭を交わして先頭に立った。内からマジックワンドが追い上げてきたが、短首差抑えて優勝。

 勝ちタイム2分0秒52は2015年のエイシンヒカリの2分0秒60を上回るレースレコード。これで春のクイーンエリザベスⅡ世Cに続き、香港の春秋のビッグレースを制したことになる。

■故近藤利一氏に贈る香港マイル優勝

 香港マイルは日本勢が4頭参戦。アドマイヤマーズは5番手につけ、逃げるカーインスター、2番手のビューティージェネレーションを見ながらの競馬となった。

 直線では一旦先頭に立ったビューティージェネレーションを残り150m付近で交わし先頭に立つと、外から追い上げるワイククを半馬身差抑えて優勝した。3着が2連覇中のビューティージェネレーション。ノームコアは4着、ペルシアンナイトが5着、大将格のインディチャンプは7着に終わった。

 勝ったアドマイヤマーズはオーナーの近藤利一氏が11月17日に他界したばかり。まさに故人に届ける優勝となった。

■こんなに強いのかグローリーヴェイズ

 香港ヴァーズは逃げるエグザルタントを見ながら、グローリーヴェイズが5、6番手につけた。直線で一気に抜け出し、2着のラッキーライラックに3馬身半差をつける圧勝劇。4着にも後方から伸びたディアドラが入り、3頭の日本勢は1、2、4着を占めた(3着はエグザルタント)。

 香港は2400mのレース自体が少なく手薄であることを割り引いても、日本勢の強さだけが目立ったレースとなった。

■3勝は2001年以来18年ぶりの快挙

 香港国際競走で日本調教馬が3勝するのは2001年のステイゴールド(ヴァーズ)、エイシンプレストン(マイル)、アグネスデジタル(カップ)以来、18年ぶりの快挙。凱旋門賞では惨敗を喫した日本勢だが、その鬱憤を香港で晴らす形となった。

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