武豊騎手が10月6日のG1凱旋門賞にフランス調教馬ソフトライトで参戦する。調教師はフランス人、オーナーはイタリア人、乗り役は日本人という国際色豊かなチームで挑む。

■ブルームが調整遅れで回避 めぐってきたチャンス

武豊騎手はこの勝負服で凱旋門賞

 当初、武豊騎手は英ダービー4着、アイルランド調教馬のブルームで挑む予定だった。ところが体調不良でブルームが凱旋門賞に間に合わず、騎乗予定が消滅してしまった。それでもG1マルセルブサック賞にディープインパクト産駒のサヴァランに騎乗するため渡仏予定は変更しなかった。

 するとJC.ルジェ調教師の管理馬のソフトライトという馬に騎乗するオファーが届き、急遽、コンビが決まった。競馬の世界は何があるか分からない。実績から言えばブルームの方が遥かに上なのだが、ソフトライトという馬も力をつけてきており、侮れない。実際に同馬の陣営は追加登録料12万ユーロ(約1400万円)を支払っての出走であるから、それなりの自信があるのだろう。

■追加登録料1400万円 オーナーが武豊騎手を希望

 一体、どういう経緯でソフトライトという馬の騎乗依頼が来たのか知りたいところであるが、その点を英国のデイリーメイル紙電子版が10月3日付けでジャン・クラウド・ルジェ調教師に取材した様子を報じていた。

 それによると「オーナーはこういうレースで自分の服色を見るのを望んでいる。ソフトライトはいい馬だよ。4頭の人気馬(エネイブル、マジカル、ジャパン、ソットサス)のすぐ後に来るぐらいの力はある。それでオーナーが武豊騎手が騎乗するのを望んだんだ」というコメントが掲載されている。

 ちなみにオーナーのクラウディオ・マルゾッコ氏はイタリア人。かつてローマン(Lawman)という馬を所有し、2007年のG1仏ダービーを制している。調べた限りは武豊騎手との接点はなく、なぜ、武豊騎手にこだわったのかは分からない。とにかく、追加登録料を支払って出走させるのだから、それなりの勝算があるのだろう。そこでフランス人ではなく武豊騎手を起用するのだから、何か感じるものがあったに違いない。

 僕は日本馬の優勝より、日本人騎手の優勝を望んでいる。武豊騎手に大仕事を期待している。