青森市の浅虫水族館で大分県の研究センターから譲り受けた3000匹のマグロの稚魚が9月29日、最後の1匹が死んだことが確認された。同水族館のHPで明らかにされた。マグロの養殖は非常に難しいということは言われているが、こうした困難を乗り越え、今後も水族館でのマグロの展示にチャレンジしてほしい。

■3000分の1匹が9月26日から摂餌不良

マグロの展示終了のお知らせ(浅虫水族館HPより)

 同水族館のHPによると、最後の1匹は9月26日から摂餌不良が見られ、9月29日7時30分に死亡を確認したという。

 僕が電話で様子を聞いた8月20日には3000匹が13匹になっていたが、それからおよそ40日で残ったマグロも全滅してしまった。

 8月7日に搬入し、8月11日に展示開始、そして9月29日に展示終了。マグロというのは繊細な生き物なのであろう。

■近大マグロは完全養殖までに32年

 浅虫水族館の方と電話で話した時に「何とか残ったマグロを成魚に」という強い思いは伝わってきた。近大マグロも1970年から研究を開始し、完全養殖に成功したのは2002年だというから結果が出るまでに32年かかっている。

 誤解を覚悟で申せば、こうした犠牲を重ねてノウハウを積み重ねていくものであろう。個人的には億単位の金額で落札されることもあるマグロが生きて泳ぐ姿を見てみたいという単純な思いがあるし、それは多くの人が感じるものではないだろうか。浅虫水族館の方には今後もどうか頑張ってほしいと思う。