ライアン・ムーア騎手騎乗のマジカル(牝4)が9月14日に行われた愛チャンピオンS(レパーズタウン、芝10ハロン)を断然人気に応えて快勝、3度目のG1制覇を果たした。日本から参戦したディアドラ(牝5、O・マーフィー騎手騎乗)は後方から追い込んで4着だった。

■マジカル2着に2馬身以上の差をつける快勝劇

ディアドラに騎乗したO・マーフィー騎手(グリーンチャンネル画面から)

 レースはハンティングホーンが逃げてマジカルが2番手、英ダービー馬アンソニーヴァンダイクとエラーカムが3、4番手、その後ろにマジックワンドという並び。最後方がヘッドマンでディアドラは後方から2番手につけた。

 直線を向くとマジカルが抜け出して先頭に立ち、後続の追撃を抑え快勝。昨年の英チャンピオンズフィリーズ&メアズS、今年のタタソールズゴールドカップに続くG1制覇を果たした。

 馬群から抜け出したマジカルワンドが2馬身4分の1差の2着に入り、ディアドラは外に持ち出して追い込んだが届かず4着に終わった。

 勝ったマジカルはこの後は10月6日のG1凱旋門賞が有力だが、管理するエイダン・オブライエン調教師は、それ以外の選択肢もあることを示唆した。

■ディアドラはインを狙ったが開かず、猛然と追い込み4着

 日本から挑戦したオイシン・マーフィー騎手のディアドラは前走のG1ナッソーS同様、後方からインを狙う作戦。しかし、最後までインが開かず、残り200m付近で大外に持ち出して追い込んだが届かなかった。

 それでも4着に入り、3着の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクから半馬身差だから健闘と言っていい内容。後方からインを狙うリスクのあるレースを選択しただけにこの結果もやむを得ない。端的に申せば、前が開いたナッソーSは勝って、前が開かなかった今回は4着ということであり、それが競馬である。

 橋田満調教師は「4コーナーを回って内が開かなかったもんでね、外に切り返すだけの分でちょっと、遅れてしまいましたね。終いは詰めているんですけどね。開けば出られたんですけどね、外に切り返して、そうするとどうしてもその分、遅れてしまいました」と話した。

 また、マーフィー騎手は「ペースが強くてこの馬向きだったと思いますが、直線が申し訳なかったです。外に持ち出さなければならなくて。ゴール前は非常によく伸びているんですけどね。馬の状態は非常に良かったです。橋田陣営は非常にいい仕事をしてくれたと思います。(日本のファンへ)今日は勝てなくてごめんなさい」と話した。

 今後について橋田満調教師は「負けはしましたけど、上位の馬といい競馬してますから、それをもとに次のレースを考えていきたいと思います」と話した。現時点では10月19日にアスコット競馬場で行われるG1英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(芝11ハロン211ヤード)かG1英チャンピオンズS(芝9ハロン212ヤード)が有力視される。橋田満調教師は「上位の馬といい競馬」と話した内容から、牡馬相手でもG1英チャンピオンズSという選択肢が有力なのかもしれない。