9月14日に行われるG1愛チャンピオンS(レパーズタウン、芝10ハロン)は8頭立てとなった。日本からディアドラが参戦、前走ナッソーSに続くG1連覇に挑む。現地での人気はマジカル(牝4)、エラーカム(牡4)、ヘッドマン(牡3)の順で、ディアドラは5番手の評価となっている。発走は日本時間9月15日0時15分。

■マジカル断然ムード、死角は少ない

愛チャンピオンSは8頭立て(JRAのHPから)

 ジャパンは凱旋門賞へ、クリスタルオーシャンは12日の調教中に脚部を負傷し、ともに回避が決定し若干、メンバーが軽くなった。そんな中、マジカルがブックメーカーのオッズで2.875倍で1番人気となっている。今期は重賞2連勝して5月26日の愛G1タタソールズゴールドカップ(芝10ハロン110ヤード)を制覇。

 その後はプリンスオブウェールズS、エクリプスS、ヨークシャーオークスと3戦連続で2着となった。どれも格の高いG1ばかりで勝ち馬はクリスタルオーシャン、エネイブル(2度)だから、このメンバーなら断然の評価は当然だろう。

 昨年のG1英チャンピオンフィリー&メアS優勝から8戦して4勝2着4回と100%連対を果たしている。道悪もプリンスオブウェールズSで2着の内容から問題ない。死角は少ない。少なくとも大崩れはなさそう。

■逆転候補にヘッドマン、前走スローで最後方から差し切り

 逆転候補として面白いのがヘッドマン(牡3)。4.5倍で2番人気タイとなっている。6月30日のG2ウジェーヌアダム賞(芝2000m)で重賞初制覇。2着に3馬身4分の3差をつける圧勝だった。この時の2着が次走G1パリ大賞でジャパンの3着と好走するジャルムードで、メンバーも悪くない。

 圧巻だったのは前走8月15日のG2ギヨームドルナノ賞(芝2000m)。2分13秒10と、2200mの競馬の勝ちタイムのような時計だけに前半はかなりのスローで流れ、直線で用意ドンの競馬。出遅れて最後方からとなったヘッドマンには厳しい展開となった。直線では一回、外に膨れた馬のアオリを受けるシーンもあり、それでも何とかゴール前で先行馬を交わして重賞連勝を果たした。この苦しい競馬を制したことで評価が高まりブックメーカーの前売りオッズでは6~8倍と高い支持を集めていた。

 2017年の米G2ワシントン国際ターフカップSを制しているプロジェクテッド(父ショーケーシング)の半弟で、2014年香港ヴァーズなどG1を4勝した現種牡馬のフリントシャーの甥にあたり、血統的な背景もある。

■英ダービー2着マッドムーンは距離の不安はなし

 マッドムーン(牡3)はG1英ダービー2着馬。G1英2000ギニーでも4着に入っており、マイルから2400mまで幅広くこなす。前走がマイルのG3デスモンドSで、1番人気に推され快勝。10ハロンがベストかどうか分からないが、こなせることは間違いない。

 予想をするなら、ヘッドマンを本命にして相手を絞りマジカルとマッドムーンという感じか。英ダービー馬アンソニーヴァンダイクに来られたら、「参りました」と言うしかない。

 エラーカム(牡3)も4.5倍でヘッドマンと並んでいる。G1英インターナショナルSで3着。1着ジャパン、2着クリスタルオーシャンという強力メンバーだったことに加え、直線で前の2頭が壁になる不利もあっただけに、こちらも狙いとしては面白いが、個人的にはG1英インターナショナルSでトップとは少し差があるなという印象もある。

 前にも書いたがディアドラはこのメンバーに入ると厳しい。格から言えばG1勝ちのないヘッドマン、エラーカムよりは上なのだろうが、上がり調子の3歳牡馬相手というのが嫌なところ。日本では人気が予想されるだけに、旨味がない。

 明日14日はテレビでゆっくり観戦しようと思う。