エッセイストの小島慶子氏(47)がAERAに「表現の不自由展、少女像の隣に名古屋市長の像を置いたらどうなっただろう」と題する一文を寄せた。あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」の展示の中止を求めた河村たかし名古屋市長を「矩(のり)を踰(こ)えています」と批判。さらに「もし少女像の隣の空いている椅子に、渋面を作って腕組みをする河村市長の像を置いたらどうだったかな。」と書いている。そこで小島慶子氏には以下の点について公開質問状を掲載することにした。

■元TBSアナウンサー、現在は豪州在住

小島慶子氏はKKKのオブジェでも展示を認める?

 小島慶子氏はAERAではエッセイストの肩書きになっているが、以前はTBSのアナウンサーとして活躍し、現在は豪州のパースに在住。日豪を往復する生活をされているようである。AERAに掲載された小島氏の文章は、概ね以下のような内容であった。

(1)日本国民の心を名古屋市長が代表して語るのは問題。

(2)大村秀章愛知県知事の「検閲」発言の紹介。

(3)少女像の展示に苦情が殺到、会社員の男が威力業務妨害で逮捕された。

(4)米国でもトランプ政権の下、白人至上主義や女性差別がお墨付きを得て勢いづき、暴力がエスカレートしているようである。

(5)少女像の横の空いている椅子に河村市長の像を置いたら、市長が心配する誤解はなさそう。

 要は河村市長が展示中止を求めるのは少女像によって日本国民の心が傷つけられると考えているからであって、その横に少女像を批判する主張を象徴するかのような展示物を置き、両論併記の形にすれば中止を求める根拠は失われるだろうと言いたいようである。

■KKKを讃えるオブジェの展示に、名古屋市長は文句を言える?

 小島氏の主張は、既に橋下徹氏が主張しているものをマイナーチェンジされたものと言える。橋下氏はテレビで以下のような趣旨の発言をしている。「慰安婦像とは別に通帳を持ってにこやかにしてる慰安婦像も出して、お互いにそういう表現がいいのか、お互いの政治主張が並ぶような表現の自由だったらいいが、片一方の日本が悪いということだけを出したのは良くない」。

 個人的には芸術の展覧会を政治主張の場にするのはおかしいと思うが、橋下氏は手続き上のことと断っているから、原則論はここでは触れない。以下、小島氏への質問を示す。

【質問1】「表現の不自由展・その後」に少女像とは別に「通帳を持ってにこやかにしてる慰安婦像」が展示された場合、名古屋市長は慰安婦像の展示の中止を求めることは許されると考えますか。理由を示してお答えください。

【質問2】「表現の不自由展・その後」に「ヒスパニックはアメリカから出ていけ」「女は黙って男に従え、政治に口を出すな」という趣旨のプロパガンダが書かれたオブジェが展示された場合、名古屋市長はその展示の中止を求めることは許されると考えますか。理由を示してお答えください。※展示物がヘイトスピーチ対策法の対象外であることが前提です。

【質問3】「表現の不自由展・その後」で昭和天皇の写真をバーナーで燃やして、その後、足で踏みつける作品がありましたが、あなたはその作品に芸術性を感じますか、またその作品の展示は不適切ではないと考えますか。理由を示してお答えください。

【質問4】「表現の不自由展・その後」で、KKK(Ku Klux Klan)を讃えるオブジェが展示されている場合、名古屋市長がその展示の中止を求めることは許されると考えますか。理由を示してお答えください。

【質問5】「表現の不自由展・その後」で、KKK(Ku Klux Klan)を讃えるオブジェの横に、渋面を作って腕組みをするマーチン・ルーサー・キング牧師の像を置いたとしたら、あなたはどのような感想を持ちますか。

 小島慶子氏がこれを読むとも思えないが、もし、読んで回答をいただけるのであればコメントするなり、執筆依頼からどうぞ。もし回答をいただけた場合は必ずこの場で公開します。