常磐自動車道であおり運転をして、さらに会社員に傷害を負わせて逮捕された宮崎文夫容疑者関連のニュースでメディアは大騒ぎをしているが、実は今年5月に静岡新聞のカメラマンがあおり運転をしたとして、暴行容疑で沼津署と県警交通指導課に逮捕されている。同紙の風間隆男総務局長は「一連の事実を詳細に確認した上で、厳正に対処します。」としたが、その後、何も発表がない。一体、どうなっているのだろうか。

■交差点で3台の事故、その直前にあおり運転?

あおり運転にNO!

 報道によると2019年3月3日午後3時頃、同紙の東部総局編集部のカメラマンM(27)が沼津市内の交差点を制御ができないスピードで左折し、合計3台を巻き込む事故を起こして自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)容疑で逮捕された。その後、5月21日に、事故直前、別の軽乗用車にあおり運転していた疑いが強まったとして暴行の疑いで再逮捕されている。

 このあおり運転は「小山町の男性会社員(54)の軽乗用車に対し車間距離を著しく詰めるなどのあおり運転をした疑い。同署によると、複数回パッシングしたり、クラクションを鳴らしたりするなど約700メートルにわたってあおり行為をしていたとみられる」(静岡新聞5月21日付け電子版)と伝えられた。カメラマンMは「善意でクラクションを鳴らしただけだ」と容疑を否認していることも報じられている。

■静岡新聞に直接問い合わせ、その結果は…

 報道を見る限り、このカメラマンのモラルはどうなっているのかという感じであるが、逮捕から3か月近く経つのに同紙は何も報じていない。そこで、静岡新聞に直接電話をかけて聞いてみた。担当者からは以下のような回答があった。

松田:逮捕された記者について、厳正に対処するということでしたが、どうなっているのでしょうか。

担当者:逮捕された記者の件ですが、まだ検察から何も発表がございませんで、今、自宅待機のままとなっております。

松田:厳正に対処した場合、新聞等で発表してもらえるのでしょうか。

担当者:おそらくすると思います。それも検察の発表如何です。結果を受けての対応となります。

松田:裁判の状況等は会社では把握していないのでしょうか。

担当者:裁判にはなっておりません。逮捕されたのですが、処分保留で釈放になっています。処分保留ですから起訴はされていませんが、起訴される可能性はあります。会社としては発表を待っているところです。

松田:こういう時期なので、あおり運転に対する批判は強いと思いますが。

担当者:ただ、うちの記者の場合、あおり運転かどうかも分かっていませんから。

松田:処分保留だから、まあ、そうなんでしょうね。

■新聞社には結構多い、荒っぽい運転

 静岡新聞としても処分保留とはいえ、宮崎文夫容疑者のあおり運転を責めにくいかもしれない。まずは身内に対して、しっかりと安全運転をするように指導すべきなのは、どのメディアも同じだと思う。

 僕の経験からして、新聞社には荒っぽい運転をする者は結構多い。一般的な話として日頃あおり運転をしている記者やカメラマンが、宮崎容疑者を取材するとしたら、それは読者・視聴者が納得しないだろう。