8月10日の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)を見ていたら「若い世代は”韓流・日流ブーム”日韓の若者たちに本音を聞いた」という特集をやっていた。それによると日本は今、「第三次韓流ブーム」らしい。僕は全く知らなかったが。全体を見てみると、最初から結論ありきの取材・編集を行っているのではないかと感じさせられた。安住紳一郎アナもそれを感じたのか、皮肉っぽいセリフを発していたのが印象的だった。

■データが何も示されずに「第三次韓流ブーム」

データなしでブームと言われてもなあ…

 特集の最大の特徴は何のデータも示されないまま、若者のコメントだけで構成されていることである。本当に韓流なるものがブームになっているとしたら、アンケートや音楽のダウンロード数や、検索サイトでの関連ワードの検索数などのデータを出せばいい。そうしたデータがあって、はじめて「世間ではそんなに流行しているんだ」と感じられるのであり、渦中にいる人にだけ話を聞いて(全体がこうである)と主張する非論理性にTBSは気付かないのであろうか。

 根拠となるデータが全く示されないまま、韓国の芸能界のファンの人のコメントを集めただけなら「若い世代に韓流にハマる人も存在する」という部分までしか証明できないのは、中学生でも理解できる話だと思う。

 ロケ地は韓国系が多く住む新大久保だけのようである。もし「第三次韓流ブーム」というものがあるのなら、渋谷や秋葉原など若者がたくさんいるところで聞いても同じような話が聞けるのではないか。それを新大久保限定という時点で、この特集の信頼性は大きく揺らぐ。

■TBSの政治的意図を感じる編集、存在しない「日韓戦争」をそのまま放送

 結局、TBSは何をやりたかったのか。日韓関係が過去にないほど悪化している中、芸能人に興味がある若い層は無縁であり、逆に相手国にシンパシーを抱いている、だから、日韓関係について考え直そうよとでも言いたかったのかもしれない。実際に現在の日韓関係について触れており、それに対する日韓の若者の声が集められていた。そう考えると何とも政治的な思惑の強い特集である。

あなたの言う戦争とは?(TBSテレビより)

 その類のコメントとしては「いつまで喧嘩してるの」(男性)、「若い人たちが交流していくことで仲良くなっていけるんじゃないかな」(女性)といったものが目についた。

 そもそも日韓の関係が悪いのは韓国側の国家間の約束を守らない行為が原因で、それは今でも除去されていない。根本原因を無視して「仲良くなろう」というのは、韓国側の違法な行為を認めようということとも取れる。

 さらに「戦争の事実は消せないと思いますけど」と前出の女性が語ったのを、そのまま流しているのは見逃せない。「戦争の事実」とは? 日本と大韓民国は過去に戦争状態に入ったことなどない。前後の流れから、朝鮮戦争やベトナム戦争に言及したわけではないのは明らか。インタビュアーには「どの戦争ですか?」ぐらいは聞いてほしいが、相手が言ったまま流している。

 もしインタビュアーが信じられないような無知の人間であっても、さすがにTBSの社員が編集する段階で気付くはず。それでもそのまま流しているのは、何らかの政治的意図があったと思われても仕方がない。つまり「先の戦争=日本が悪い」という刷り込みで、韓国に対する不可解な贖罪意識を暗に求めているということである。

 この点、安住紳一郎アナが「もう一歩突っ込んで竹島のことをどう思うかとか、日本海の呼び方についてどう思う、どういう落とし所、アイデアありますかって聞いてみたい気もしますけど、うーーん」とコメントしている。まさに正論である。

■ジャニーズより韓国ブーム…を語った女性

ジャニーズより韓国と語る女性(TBSテレビより)

 別の女性はこうも語っている。字幕がついていたので、それをそのまま書き出すと「私(バイトで)塾の先生をしているんですけど、今の中学生はジャニーズとかより韓国ブームが完全に来てるらしくて」というもの。

 そういう事実がその女性の塾ではあるのかもしれないが、ジャニーズのアイドルのファンにすれば「何でジャニーズを引き合いに出すの?」と言いたくもなるに違いない。ある意味、失礼な話である。ちなみにこの番組の合間に流れるCMには、嵐の二宮和也さんが出演していた。

 気になったのは、それを発言した女性で、僕が見る限り韓国系の特徴を持つ風貌をしているように感じた。韓流にハマりすぎて、韓国風のメイクにすると外見が日本人っぽく見えなくなってくることもあるのだろうと、勝手に想像している。