宮迫博之さんと田村亮さんが7月20日、闇営業に関する一連の説明・謝罪のため記者会見を行った。宮迫さんは前日19日に吉本興業から契約を解除されており、田村亮さんも会見中に契約が解除されたという。僕はyou tubeで会見を見たが、「宮迫さんも田村亮さんも辛かったんだな」というのが最初の感想。しかし、よくよく考えれば「そもそも自分が撒いた種でしょ」ということである。

■真実伝えた宮迫さんに、会社は「ずっと静観でいきましょう」

宮迫博之さん、立派だと思いますが自分が撒いた種です

 宮迫さんの話をまとめると、事実関係は以下の通り。

①フライデーの取材後、金を貰ってないと会社に伝えるようにカラテカ入江氏に指示

②実はお金を貰っていたと、田村亮さんとともに会社に伝える(6月8日)

③会社から「今更ひっくり返せませんよ」「ずっと静観でいきましょう」と言われる。

④関係した芸能人全員謹慎が決定、吉本興業が金銭の授受があったことを発表(6月24日)

⑤宮迫さんと田村亮さんが岡本社長に引退会見でいいので謝罪をさせてほしいと申し出る。会社は「期日は会社が決める」条件で承諾した。(7月8日)

⑥宮迫さんと田村亮さんの弁護士のもとへ2人の引退会見か、契約解除の二者択一を迫る書面が届く。会社から「会見なら2時間後にQ&Aを練習して」と言われるが両者とも拒否。(7月18日)

⑦宮迫さんと田村亮さんが記者会見。(7月20日)

 最初に宮迫さんがギャラは受け取っていないということにしたのは、要は当時は金銭感覚が麻痺していて、もらったギャラを忘年会に使うため入江氏に預けたままだったので、実際は受け取っていないという感覚であったということらしい。また、闇営業の相手については入江氏に確認して、そのような悪い筋ではないと信じていたということのようである。

■そもそも会社を通していれば、そんな仕事は入ってこない

 宮迫さんの話を聞いていると同情すべき点はあるように思えるが、よく考えてほしいのは吉本興業を通していれば、そのような犯罪者グループからの仕事を受けるわけがないということである。そのためのマネジメント契約であろう。

 吉本興業からすれば所属する芸能人が会社を通さないでギャラが発生する仕事をしている時点で契約に反する行為があったと言えるであろうし、その上、反社会的な集団のパーティーに参加していたというのであれば、会社としては著しいイメージダウン。宮迫さんらに事情を聴いた上で当初はギャラは発生していないというのを信じて、それを前提に動いていたら後から「やっぱり貰っていました」と言われても、それは困った話ではある。僕なら、そこで「やっぱり貰っていました」と当人たちに謝罪会見させるが、吉本興業の選んだ道は「ずっと静観でいきましょう」だった。

 この吉本興業の決定も企業として論外だが、会社がそういうことをしないように、宮迫さんは最初から全て真実を語っていれば良かったし、さらに言えば吉本興業を通さない仕事を受けなければ良かったのである。宮迫さんもそれが分かっているから「僕の弱い部分のせいで、人としてダメな部分のせいで虚偽の説明をしてしまい、その言動行動によって不快な気持ち、不信感を抱かせてしまったすべての方々、本当に申し訳ございませんでした」と言ったに違いない。

■すっかり悪者の吉本興業、こちらも反省の弁を聞きたい

 会見を見る限り、吉本興業がすっかり悪者になってしまったようである。吉本興業が責められるべきは、宮迫さんが真実を語った時に「静観でいきましょう」としたことであろう。これについては今後、会社が説明すべき義務があると思う。

 同社が事件発覚の後にホームページ上に発表した決意表明には「グループ全体としてベストのコンプライアンス体制を再構築し、確実に遵守してまいることは言うまでもありません。」とある。それを発表する直前に「ずっと静観でいきましょう」と言っていたのであるから、それを明らかにせずにそのようなメッセージを掲載すること自体、世間を欺く行為と言っていい。

 宮迫さんと田村亮さんは犯罪を犯した訳ではないから、芸能界を引退する必要はないと思う。ただ、虚偽の説明をして世間を騒がせたのだから、しばらくは自粛期間を置くのが筋なのではないか。

 宮迫さんとたむらけんじさんの話でも書いたが、ここまでの経緯を見ると、「誠実たれ」という言葉の重みを感じる。