吉本興業の芸人がカラテカ入江慎也さんの闇営業に関わった問題で、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが6月25日、ツイートを更新した。相方の田村亮さんが闇営業でギャラをもらっていたことについて「被害者から騙し取ったお金で支払われたギャラを受け取っておきながら、返金もせず嘘をついて、このままで平気なのか!」とつぶやいたのである。

 上から目線のようで申し訳ないが「チャラそうに見えるが、こんなにまともな感覚を持った人なんだ」という思いがした。

取材に応じてくださった、たむけんさん、とても感じのいい方だった

 僕は吉本興業のタレントさんでは、たむらけんじさんの取材をさせていただいたことがある(2017年7月:たむらけんじ流の飲食店経営術「結局は人や」に学ぶ。欲しい人材はロンブー淳?)。焼肉店を経営されているたむらけんじさんは、しっかりとした経営哲学を持ちテレビで見せる芸能人としての顔とは全く違う、経営者としての顔を持っておられた。2008年に店で食中毒が発生した時には謝罪会見に臨んだ。誰のせいにするでもなく、オチをつけて(芸人だから勘弁してよ)みたいな逃げもせずに、全て自分の責任としてお詫びする姿は潔さを感じさせた。経営者としてあるべき姿であったと僕はその時に感じたものだ。

 そのたむらけんじさんに取材をした時に言われたのが「ロンブーの淳を経営陣に加えたい」。その時は「頭いいですし、色んなこと考えてますし、型にはとらわれへんようにしてますし。ああいう子と一緒に会社できたら楽しいなと思いますねえ」とべた褒めであった。

 確かに田村淳さんのバラエティー番組での切り回しなどを見ていると、抜群の頭の良さを感じさせる。また、今回のようなつぶやきを見ると、社会人としてのバランスもとれているのは間違いない。そういう視点でたむけんさんの田村淳さん評を見ると「できる人はできる人を見抜く」ということなのだなと感じさせられる。

 ちなみにたむらけんじさんは闇営業に出た11人が謹慎処分を受けたことについて、6月24日の情報番組で「批判されることを覚悟で言うけれども」と前置きし「一番悪いのは詐欺集団。SNSも含めて、そっちへの批判よりもミスした…犯罪も犯してない人たちへの批判のほうが多いというのは、世の中いま、どないなってんねんと思う」と言ったと伝えられている。顔の見えない犯罪者集団より、顔の見える芸能人に批判が集まってしまうのが世の仕組みなのだろうが、これはこれで合理性のある話だと思う。

 刑事裁判で考えれば田村淳さんが検察官役で正面から責任を問うたのに対して、たむらけんじさんが情状酌量を訴えているようなものであろう。真実を見極め、負うべき責任を考える上ではどちらも重要な要素であると僕は思う。