5月に書いた日本語学校のブラックな現実は結構な反響で、様々なご意見をいただいた。今回はその第2弾ということで、2019年4、5月に在籍した都内にある日本語学校Aについて明らかにしよう。長いので何回かに分けて紹介する。この学校の非常勤講師を辞めた理由は非常に簡単である。

 学校が給料を支払わないから。

■未払いの理由はもちろん、通告すらなく…

 それも通告なしの未払いであるからとんでもないブラック企業である。こちらが問い合わせてから2日後に未払いの事実を認め、理由説明をするという信じがたい学校であった。

ブラック日本語学校…

 2019年4月1日、僕は日本語学校Aと契約をした。Aは都内の便利な場所、東京の中央にあると言ってもいいぐらいの駅の、すぐ近くにある。僕は、採用を担当していた教務部B部長に学校側から求められている必要書類を全て提出していた。署名した契約書、日本語教育能力検定試験合格証・学位記(ともに複写)、給与の振込口座を記した書類、交通費の計算書である。他の学校の在籍証明も必要と言われたが、今、働いている専門学校から「発行までに多少、時間がかかる」と言われていたので、その点を言うと「それは事務が必要な時に言いますから、当面は提出しなくて構いません」と言われた。

 その直後ぐらいに、事務の担当者から「給料の振込先口座を指定してください」というメールが入ったが、すでにBに給与の振込口座を記した書類を提出済みだった僕は(メールが入れ替わりになったんだな)と思って、特に返信はしなかった。

 この学校は経理は15日締めと決まっており、4月15日までに自分の直属の上司とも言うべき担当者に働いた日数を申請することになっていた。15日までに出さないと翌月払いになるということだったので、僕も締切日に申請書を担当者Cに提出。(何とか締め切りに間に合って良かった)と思ったのだが、4月25日(木)になっても給料が振り込まれない。何かの手続きで遅れているのかもしれないと思い翌日の4月26日(金)まで待ったが、やはり振り込まれていない。授業の開始は4月16日からのため、4月分の報酬は研修やそれに伴う交通費だけが対象。大した金額ではないのだが、金額の問題ではない。

■担当者も事情が分からない中、B部長からまさかの連絡

 仕方なく同僚の先生にメールで問い合わせたら「私は入金されています」とのこと。(どうなってるの?)と思って、申請書の提出先の担当者Cにメールを送ると、Cもびっくりしたようであった。自分としては僕からの申請書を経理に提出したのだから、振り込まれないはずがないという思いであろう。「連休明けに私から事務に問い合わせましょうか?」との返信だった。僕も連休中では経理とも連絡がつかないだろうと考え「僕からも連休明けに問い合わせてみますが、Cさんからも問い合わせてみてください」とお願いした。

 ところが翌日になって、今度はCから連絡を受けた教務部B部長からメールが入ったのである。その内容は「経理から振込先の口座の連絡がないから振り込めないとの連絡があった。経理にメールをしてくれないか?」というものである。

 これにはさすがに唖然とさせられた。振込先の口座を指定した書類の提出先であるBが「経理が『振込先の口座の連絡がない』と言ってます」と言ってきたのである。こういう人間を相手に事務的な話をすることの虚しさといったらない。

 こうして世間が平成から令和への改元でお祭り気分のゴールデンウイーク期間中、僕はたかだか1万円程度の報酬をめぐって経理担当者とメールでやりとりすることになったのである。

(その3へ続く)