6月15日のJR中央線の電車遅延…僕が押した吉祥寺駅の非常停止ボタン

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 今日6月15日は生まれて初めて駅のホームの非常停止ボタンを押した(JR吉祥寺駅)。人生長く生きていると色々なことがある。

◼️崩れ落ちるように座り込んだ女性

非常停止ボタン(JR御茶ノ水駅)

 午前9時30分過ぎ、JR中央線の上りに乗っている時のこと。土曜日だというのに結構な混み具合で、ドア付近に立っていた僕は吉祥寺駅でいったん車外に出て降車する客を通すこととして、ドアの方を向いていた。その僕の右肩の部分を他の乗客の手が当たり押しているようでもあった。

 (混んでるから仕方ないかな)と思って我慢し、ホームに降りて車内の方を見ると、僕を押していたのは40代ぐらいの女性。派手な服装に確か、白と黒のストライプのショートパンツという目立つ格好だった。その目は虚ろで、目の前のドアが開いたのに動こうとしない。

 (アブなそうな人だな、近寄るのはやめておこう)と思ったが、次の瞬間、彼女は崩れ落ちるように車内で座り込んだ。目が虚ろだったのは、立っている段階で意識が薄れていたのかもしれない。

 周囲の乗客が「大丈夫ですか?」と声をかけている。救急車で搬送する必要がありそうで、このまま発車されるとまずいと思った僕は迷わずホームの非常停止ボタンを押した、というのがことの顛末である。

◼️電車は3分ほど遅延

 この話には続きがある。僕が非常停止ボタンを押して元の場所に戻ったら、例の女性がいない。(おかしいな?)と思ったら、その女性がフラフラと歩いてホーム上を歩いているではないか。やがて駅員が集まってきたので「僕が押しました」と言ったのだが、その瞬間、20mぐらい先にいるその女性が真後ろに倒れ込んだのである。後頭部を打ったのではと心配になるような、棒が倒れるような倒れ方。

 僕は思わず周囲の駅員さんに「あの人、あの人です!」と指差した。駅員さんがすぐに走っていって介抱する。車内にいた乗客の女性が他の駅員さんに「あの人、車内で倒れたけど起き上がって歩いていったんです」と説明してくれた。

 この騒ぎで電車は3分ほど遅延した。中央線はよく電車が遅延することで知られ、僕は遅延するたびに(何をやってんだよ)とイライラすることが多い。しかし、こういうトラブルが起きているのかと思うと仕方がないと思える。乗り合わせていた方、それ以後の電車が遅延して迷惑を被った方にも、そういう事情だったのでご容赦いただきたいと思う。

 それから件の40代ぐらいの女性、大丈夫だったのか心配である。僕の肩のあたりを押すようにしていたのは、立っているのもやっとの状況だったからかもしれない。大変な状況だったが、ホームに転落して…ということにならなかったのは不幸中の幸いだと思う。

 これを見ている皆さんも、体調にはお気をつけください。

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