吉野家でテーブルに紅ショウガを撒き散らす男が話題になっている。ご覧になった方もいるだろうが、これだけ不快な動画を見るのも久しぶり。吉野家で牛丼の上に紅ショウガを盛り付けて、食べずに箸でテーブルの上にはじき飛ばしている。それを撮影している人物らしい笑い声も入っている。

you tube:牛丼屋で紅しょうがをテーブルに撒き散らす客

吉野家さん、断固たる措置をお願いします

 何で笑えるのか分からないし、クレイジーとしか表現のしようがない動画。投稿されたインスタグラムは当然のように炎上して、アカウントはすぐに削除されたという。ネットではこの男の素性について、S大学の「ひで」という名前であると出回っている。インスタグラムのアカウントのプロフィールにS大学在籍とあったらしい。J-CASTニュースによると、S大学では連絡を受けて本人の特定などの調査に入っているという。

 吉野家は広報担当者を通じて「やめてほしい。反省することを願います」とコメントしたと伝えられている。ただし、損害賠償を求めたり、警察に刑事告訴したりは考えていないとのこと。「考えていない」ということは、可能性としては今後、考えるかもしれないわけで、今は様子見の段階なのかもしれない。

 「バイトテロ」が一時期、話題になったし、またUSJへの迷惑行為で神戸大学に在学する19歳の少年がUSJから永久に入園禁止を言い渡され、大学からは停学処分を受けた事件もあった。ネットの普及で誰でも簡単に情報発信できるようになったために、こうしたバカな人間が出てくるのだろう。

 本人は悪ふざけのつもりかもしれないが、社会では決して許される行為ではない。こういうことをやる人間に対して「バカな行為は割りが合わないんだな」ということを分からせるのが大人の務め。その意味では吉野家が現時点で法的手段を取らないとしているのは残念。損害賠償請求も可能だろうし、同時に威力業務妨害(刑法234条)で刑事告訴することを望む。

 こういうことが起きた時に行為者を特定し、その個人情報がネットに出回ることが少なくない。そのような状況を「ネットは恐ろしい」「個人情報をさらすのは許されない」などの声が新聞などの旧メディアで発せられることがあるが、僕はそうは思わない。反社会的な行為をして民事も刑事も責任が追及されない場合に、一般の人が当該人物に「そんな行為は許さない」という断固たる意思表示をしているものだと思う。感心できる行為ではないが、そもそも個人情報をSNSなどに公開しているのであれば、それは本人が公になることを覚悟しているのであるから問題はないはず。

 私的な制裁は禁じられ、国家が刑罰権を独占するのが近代以降の司法制度なのだが、それを悪用して罰を逃れる者を国民は許さないということを、このS大学の「ひで」なる人物に分からせないといけない。

 やれよ、吉野家。