気づいた方もいらっしゃるかもしれないが、先日、このHP内の僕のプロフィールを加筆修正した。実は4月から駿台法律経済&ビジネス専門学校と、もう1つ、同じ駿台系列の学校で講師として働き始めたので、そのことを明記したのである。

思い出の御茶ノ水

 今は日本人学生に小論文と時事問題、留学生に日本語を教えている。たまたま縁があって駿台法律経済&ビジネス専門学校などで働くことになったのだが、個人的に御茶ノ水は10代から20代にかけて思い出が多く、駅を降りるたびに昔に戻ったような感覚になれるから嬉しい。

 それはともかく、学校に関する話。大学入試制度はこれから大きく変わるが、小論文は非常に重要な科目という位置付けにあるのは間違いない。この科目が難しいのは、正解がないということだろう。他の科目では正解は特定できるが、小論文はたとえばAとBという2つの考え方があったとして、どちらの立場に立って書いても、それが論理的に破綻していなければ高得点は可能。学生の数だけ正解があると言っていい。

 大事なのは論理的に語られているかどうか、社会通念に沿った思考方法、判断ができているかどうか。しかし、授業を始めるにあたって購入した本を見て、(何だかな~)という感じになってしまった。

 特に大学の予備校として昔は大手だったYが出している本はひどい。ひどすぎる。大学入試の過去問を、Yの国語科の講師が分担して参考答案を書いているのだが、もうメチャクチャ。(これ書いたら、絶対不合格だろう!)みたいな参考答案のオンパレードである。800字程度の短い文章の中で論理が前半と後半で相反していたり、非常に重要なポイントに全く触れなかったりなど、致命的なミスを犯している。「これは参考答案だから、(こういう答案は書くなよ)という意味での参考かもしれない」と思うようにはしているが(笑)。

 参考答案を書いている先生方は、ビジネスで記事・原稿を書いた経験が少ないのかもしれない。彼らが書いている文章を僕が働いていた日刊スポーツや、今、書かせていただいている弁護士ドットコムなどに提出したら、間違いなくリライトを命じられる。その意味では、僕は文章を書いてお金をもらっていた、曲がりなりにもプロ。彼らは文章自体を売ったことがほとんどないという意味では、アマチュアみたいなものだろう。僕レベルの人間が見ても、彼らの文章の稚拙さははっきりと感じ取れる。

 そういう意味で、この世界、ジャンルはまだ未開拓の部分が多いのかなと思う。ジャーナリストを続けながら、学校の方も頑張ろうと思う。