取材の舞台裏(18)貴乃花親方の告発の目的は何だったのか

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 大相撲を揺るがした昨年末からの一連の貴乃花親方の行動の目的を、その動きから探っていくというもので、弁護士ドットコムでの公開は2018年3月26日。

貴乃花親方の相撲協会「告発」は何だったのか 「マッチポンプ」騒動の真意を考察

貴乃花親方「告発」ではないでしょう

 貴ノ岩関への暴行事件の時から、貴乃花親方の行動には違和感を持っていたが、内閣府に「告発」したというあたりで「この人、どうしちゃったの?」という感じになった。そもそも「告発」は刑事訴訟法上の用語で、親方の行為は告発などではない(内閣府では単なる情報提供と扱ったと聞く)。

 実はこの内閣府公益認定等委員会は「奪われた旭日旗」でも取材しており、短期間のうちに2度取材することになった。取材申し込みに対しては当然、「個別の事案にはお答えできない」と言われたが、「あくまでも一般論で」ということで粘って取材に応じていただいた。

 それから貴乃花親方の弁護士の先生にもお話をうかがった。相撲協会には取材申込書と質問事項を送ったが何の返答もない。そういう団体なのだろう。

 結論から言えば、中立的な立場から論じられたのではないかと思う。貴乃花親方の行動の矛盾を突いた論はそれほど見なかっただけに、yahoo!のコメントでも概ね好意的な評価をいただけた。スポーツ新聞の記者出身で、ロースクールで法律を学んだからこそ書けた文章と自分では密かに自信を持っている記事である。

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