最高裁が令状なしで行ったGPS捜査を違法とした判決(2017年3月15日)に対して、元検察官が所見を述べるという形の記事。掲載は弁護士ドットコムで、公開は2017年9月19日。

https://www.bengo4.com/c_1009/c_22/n_6666/

これは弁護士ドットコムで最初に書かせていただいた記事で、取材対象は元検察官の高井康行弁護士、僕の青学での恩師だ。高井先生の「刑事実務基礎」は本当に厳しく、かなりの人数が再履修となり僕もその一人だった(笑)。再履修もギリギリ単位が取れた状態で、冷や汗をかいたクチである。

そんな出来の悪い生徒からの取材依頼にも、快く応じてくださった高井先生の懐の深さに感動した。

在学中、刑法の短答式のミニテストの成績が悪く「松田さんは短答式もできないね〜」と厳しいお言葉を頂戴したことがある。その時(僕はこの世界に向いてないんじゃないか)と真剣に学校を辞めようと考えたことを取材後に話すと「そうだった? 覚えてないなぁ」と笑っていらした。豪快な先生なんだよな。もっとも僕自身、司法試験の刑法の短答式では満点に近い点数だったから、先生の教えは自分の中では活かされたと思っているが。

企画自体は、夏の終わりぐらいに弁護士ドットコムに「僕を使ってください」と売り込み、面談をしていただいた時に3本ほど持ち込んだ中の一本。

世間一般では評価が高いこの判決だけど、捜査現場では迷惑この上ないものに違いない。僕自身「犯罪者の人権を守るって何なのよ」「それによって僕らの生活が脅かされるんじゃたまらん」という思いがあったので、そういう思いを形にできないかなと考えていたという側面はある。さすが高井先生、よくぞはっきりとおっしゃってくださったという感じだった。

この記事をきっかけに、弁護士ドットコムでその後も書かせていただいている。つまり、恩師に足を向けて寝られない状況が今の僕の状況である。