死刑判決で主文が後回しになることが多いのはよく知られている。そのあたりの実情を現役の弁護士に聞き、自分なりの見解をまとめた。弁護士ドットコムでの公開は2017年11月14日。

「主文後回し」裁判所の狙いとは…死刑に限らず「無期懲役」の場合も

死刑判決は主文後回しが多い

そもそものきっかけは2017年11月7日に京都地裁であった判決の速報で、主文言い渡しの前にNHKが早とちりして「死刑です!」と報じた事件。結果としてあたりだったのだが、主文言い渡し前に「死刑です!」は根拠のない報道なのは明らかである。その後のNHKの説明では判決理由中の「死刑の合憲性」という言葉を主文と取り違えたとのこと。

僕は紙媒体にいたわけだが、紙媒体の人間はそんなことは意識する必要もない。電波媒体は速報性が極めて重要なので、それなりに勉強をしなければいけないということだろう。

内容としては弁護士との一問一答で、後は僕の見解という構成。ロースクールで勉強するごく初歩的な話だけなのだが、それで一般のユーザーの中には「へー」と思ってくれる方もいるわけで、それなりにロースクールで学んだことも役に立っていることを実感させられた。

「裁判所が自ら宣告した内容に拘束される(変更、訂正ができなくなる)のは判決言い渡しのための公判期日が終了するまで(最判昭和51年11月4日)」というのに触れた部分は、目にしたことがある人は少ないのではないかと思う。そのあたりはいい視点だったのではないかと、ちょっとだけ思っている。