5月2日付けの産經新聞を見たら、1面記事に大きな間違いがあった。韓国・釜山の日本総領事館の前に「徴用工像」を設置しようとした市民団体に対して、韓国の警察が阻止したことを伝える記事の中で「『外国公館の安寧の妨害や威厳の侵害を防止するための措置』を義務付けたウィーン条約に沿った当然の措置だが」と書かれている。

1面トップ記事で間違いとは・・(笑)

産經新聞のいう「外国公館の安寧の妨害や威厳の侵害を防止するための措置」を定めたのは「外交関係に関するウィーン条約」である。これは大使館や公使館が対象となっている。

総領事館を含む領事館等に対する保護義務を定めたのは「領事関係に関するウィーン条約」であり、本件であれば該当条文は31条3項の「接受国は・・領事機関の安寧の妨害又は領事機関の威厳の侵害を防止するためすべての適当な措置をとる特別の責務を有する」である。

当該記事を書いた記者は「領事関係に関するウィーン条約」を知らず、「外交関係に関するウィーン条約」が総領事館にも適用されると思い込んでいるのだろう。本来であれば、記事は「『領事機関の安寧の妨害や威厳の侵害を防止するための措置』を義務付けたウィーン条約に沿った当然の措置だが」としなければならない。

2017年12月末に同紙の名村隆寛記者が同じ間違いをしていたので、産經新聞にメールで伝えた。

慰安婦像問題、ウィーン条約を読んでから記事を書いてほしい

それに対して定型的な返信の文章が来ただけ。(また、同じ間違いするだろうな)と思っていたら、案の定である。読者に虚偽の情報を伝えて「お金をちょうだい」は通らないでしょう。しかも1面のトップ記事(笑)。僕も産經新聞を購読している読者の一人だからね。少しは反省し、学んでくれよ、産經新聞!